休憩もそろそろ終わり。
春山さん、休憩かぶらなかったな。
お話したかったのになー。
するとその時、話し声がこっちに近づいてきて扉が開いた。
『いやー、だからこないだのは勘違いですってー』
『いやいや、坂口さんならありえるって!ははは』
春山さん、、、、と一緒にホールの坂口友梨さん。
なんか盛り上がってるな、、、。
『ほんと!違いますって!春山さん見てたでしょ!?』
『んー、怪しいよ?』
二人とも年が近いから他の人たちより砕けた会話だ。
いいなあ。私も、、、。
何だろ、もやもやしてきた。
早くココから出ていきたい。
『あ、そーだ、松重さんもさ』
ガチャ、バタン。
いま声かけられた気がしたけど出てきちゃった。
気の所為だといいな。
何でだろ。
年が違うのなんてどんなに頑張っても超えられないのにな。
こんなふうに劣等感感じるんだろう。
そうだ、それだけじゃない。
いつもいつもいつもいつも。
受身だからいけないんだ。
最近周りと仲良くなってこれたのも私が頑張ったからじゃない。
全部春山さんが気を使って話題に混ぜてくれてたからだ。
あーあ、涙出てきた。
涙が滲んでグラっと視界が歪む。
倒れそうになった身体を支えようと廊下の壁に手をついた。ヨロヨロと壁を伝いながら歩く。
その時だった。
『松重さん!?』
ああ、何で。
『春山ざん、、、』
どうして?さっき坂口さんと話してたんじゃないの?何でここに。
『泣いてるの?』
そうか。話しかけられたの気の所為じゃなかったんだ。心配してきてくれたんだな。
『いえ、、、なんでもないでず、、、』
否定するけど涙声になって嘘だってこと誰だってすぐに気づく。
『何か嫌なことあった?』
首を横に振る。
『そっか、、、んー、、、』
私が俯いてるから向こうはどんな顔をしているかわからない。けど、気まずい思いをさせてしまって申し訳ない。なんか言わないと。
『ほんと、すみません。何でもないんです、お店のこととかじゃないんで!』
手の甲で涙を拭きながら精一杯答える私。
彼が少しこちらに近づいてくる。3mくらいあった距離が一気に縮まってすぐ隣には春山さん。
すると、突然暖かいものがわたしの頭に触れた。彼の手だ。わたしの頭を撫でながらこう言った。
どくり。 心臓がまた。
『まだ色々と言いづらいかもしれないけど、、、何かあったらいつでも言ってね?俺、折角松重さんと仲良くなってきたってとこなのに辞められたら寂しいからさ』
何でそんな風に言ってくれるの?
これ以上泣かないように我慢してたのに。
優しすぎるよ。
『うええええ、ぐすっ、ず、ずみまぜん、うううううう〜』
もう黙ってるのなしだ。
私はそのあと思っていることの全て話した。
私と話してて楽しいのかなって思ったこと。
うまく話せない自分に劣等感を抱いていたこと。
春山さんは黙って全部聞いてくれた。
『だから、それだけなんです、すみません、、、』
『松重さん、俺と話してた時に自分の話がつまらないとか気にしてたの?』
『うっ、、、はい、、、』
『なーんだ、俺は全然そんなこと考えてなかったよ?』
『で、でも私話すの苦手で、、、』
『俺は、、、楽しかったよ。松重さんの知らない所いっぱい知ることできて。』
ん、何か恥ずかしい。照れる。でも嬉しい。
『ホントですか、、、』
『うん、それにみんなよく言ってるよ。この1ヶ月でたくさん笑うようになったねって』
ほ、ほんと??よ、良かったあ、、、。
心がホッと暖かくなった。お客さんに対して笑えてるか心配だったから。
『は、初め緊張し過ぎてて、、、顔怖かったですよね、、、でもありがとうございます。そう言ってもらえると少しは成長出来たかなって思えます』
すごいなあ。
こうやって結局この人の一言でこんなに救われてる。
どきどき止まんないなあと思ったらそうだ、撫でられてるんだった。改めて自覚すると恥ずかしい。ここ廊下だし、、、。
どくり。
どくり。
『あ、あとそれからさ、、、松重さん』
春山さんは手をわたしの頭からおろして言った。
『まだ松重さんのこと知らないこと多いし、俺のことも色々知ってほしいって思ってるんだけど、、、』
え、え、え、えっと。
何だろ、何だろ、何だろ。
めちゃくちゃ心臓バクバクいってる。
恥ずかしい!!!
私ものすごい言葉の意味勘違いして捉えてる気がする。
落ち着け。相手の意味はjustフレンドだ、きっと。
『え、えっと、、、。はい、これからもよろしくお願いします?』
『うん、よろしく。』
相変わらず心臓は速いけど。
こんなに嬉しいのっていつぶりだろう。
春山さん、休憩かぶらなかったな。
お話したかったのになー。
するとその時、話し声がこっちに近づいてきて扉が開いた。
『いやー、だからこないだのは勘違いですってー』
『いやいや、坂口さんならありえるって!ははは』
春山さん、、、、と一緒にホールの坂口友梨さん。
なんか盛り上がってるな、、、。
『ほんと!違いますって!春山さん見てたでしょ!?』
『んー、怪しいよ?』
二人とも年が近いから他の人たちより砕けた会話だ。
いいなあ。私も、、、。
何だろ、もやもやしてきた。
早くココから出ていきたい。
『あ、そーだ、松重さんもさ』
ガチャ、バタン。
いま声かけられた気がしたけど出てきちゃった。
気の所為だといいな。
何でだろ。
年が違うのなんてどんなに頑張っても超えられないのにな。
こんなふうに劣等感感じるんだろう。
そうだ、それだけじゃない。
いつもいつもいつもいつも。
受身だからいけないんだ。
最近周りと仲良くなってこれたのも私が頑張ったからじゃない。
全部春山さんが気を使って話題に混ぜてくれてたからだ。
あーあ、涙出てきた。
涙が滲んでグラっと視界が歪む。
倒れそうになった身体を支えようと廊下の壁に手をついた。ヨロヨロと壁を伝いながら歩く。
その時だった。
『松重さん!?』
ああ、何で。
『春山ざん、、、』
どうして?さっき坂口さんと話してたんじゃないの?何でここに。
『泣いてるの?』
そうか。話しかけられたの気の所為じゃなかったんだ。心配してきてくれたんだな。
『いえ、、、なんでもないでず、、、』
否定するけど涙声になって嘘だってこと誰だってすぐに気づく。
『何か嫌なことあった?』
首を横に振る。
『そっか、、、んー、、、』
私が俯いてるから向こうはどんな顔をしているかわからない。けど、気まずい思いをさせてしまって申し訳ない。なんか言わないと。
『ほんと、すみません。何でもないんです、お店のこととかじゃないんで!』
手の甲で涙を拭きながら精一杯答える私。
彼が少しこちらに近づいてくる。3mくらいあった距離が一気に縮まってすぐ隣には春山さん。
すると、突然暖かいものがわたしの頭に触れた。彼の手だ。わたしの頭を撫でながらこう言った。
どくり。 心臓がまた。
『まだ色々と言いづらいかもしれないけど、、、何かあったらいつでも言ってね?俺、折角松重さんと仲良くなってきたってとこなのに辞められたら寂しいからさ』
何でそんな風に言ってくれるの?
これ以上泣かないように我慢してたのに。
優しすぎるよ。
『うええええ、ぐすっ、ず、ずみまぜん、うううううう〜』
もう黙ってるのなしだ。
私はそのあと思っていることの全て話した。
私と話してて楽しいのかなって思ったこと。
うまく話せない自分に劣等感を抱いていたこと。
春山さんは黙って全部聞いてくれた。
『だから、それだけなんです、すみません、、、』
『松重さん、俺と話してた時に自分の話がつまらないとか気にしてたの?』
『うっ、、、はい、、、』
『なーんだ、俺は全然そんなこと考えてなかったよ?』
『で、でも私話すの苦手で、、、』
『俺は、、、楽しかったよ。松重さんの知らない所いっぱい知ることできて。』
ん、何か恥ずかしい。照れる。でも嬉しい。
『ホントですか、、、』
『うん、それにみんなよく言ってるよ。この1ヶ月でたくさん笑うようになったねって』
ほ、ほんと??よ、良かったあ、、、。
心がホッと暖かくなった。お客さんに対して笑えてるか心配だったから。
『は、初め緊張し過ぎてて、、、顔怖かったですよね、、、でもありがとうございます。そう言ってもらえると少しは成長出来たかなって思えます』
すごいなあ。
こうやって結局この人の一言でこんなに救われてる。
どきどき止まんないなあと思ったらそうだ、撫でられてるんだった。改めて自覚すると恥ずかしい。ここ廊下だし、、、。
どくり。
どくり。
『あ、あとそれからさ、、、松重さん』
春山さんは手をわたしの頭からおろして言った。
『まだ松重さんのこと知らないこと多いし、俺のことも色々知ってほしいって思ってるんだけど、、、』
え、え、え、えっと。
何だろ、何だろ、何だろ。
めちゃくちゃ心臓バクバクいってる。
恥ずかしい!!!
私ものすごい言葉の意味勘違いして捉えてる気がする。
落ち着け。相手の意味はjustフレンドだ、きっと。
『え、えっと、、、。はい、これからもよろしくお願いします?』
『うん、よろしく。』
相変わらず心臓は速いけど。
こんなに嬉しいのっていつぶりだろう。
