補習に来てみると、補習の先生が急な出張でテキトーにやれって。



しかも、4人だけ。





智哉が、問題児の知里を引き受けてくれたお陰でオレは遊実とプリントに集中できる。




「ん?」



隣から可愛い声が聞こえたと思い、見ると教科書片手に悩んでいる遊実。



悩んでる顔も可愛いなぁ…




「わかんないの?」




「うん…

公式当てはめるまでは良かったんだけど、そこからが…」



「これね…」



こーゆーのって、めんどくさくて全部智哉に押し付けてきたけど、遊実に教えるのは嬉しい。



「あっ、なるほど!

わかった!」



「次のページのプリントに同じような問題あったから、それができたら大丈夫だと思う」



「えっ、もうそこまで進んでるの?」

「あぁ…

数学得意だから。

わからなかったら、聞いて」



優しく微笑む。



遊実になら、どんなことでも教えてやりたい。



もちろん、勉強以外でも…



早くコクらなきゃなぁ…