「練習どぉ?」



「今日も大也センパイ、気合い入っててさぁ…

オレがシュート外したのが気に入らなくて、そっから俺だけシュート練習させられて。

智哉が助けてくれたから、半分で済んだよ!

アイツは、大也センパイのあしらい方わかってるんだな…

おかげで借りが増えて大変なんだよ…」



「借りって?」



「あぁ…

智哉は、昔からなんでもできたから、助けられることが多くて!

返せたことないから、貯まると飯奢らされるんだよ…しかも、ちょっと高めのやつ」



智哉は、甘い物好きだから…

オレが一緒のときにデザート付きランチとかバイキングでも甘い物が充実したところを選ぶ。

さすがに一人じゃ行きづらいんだろう。


オレなんて、甘い物苦手だからそんなのナシでガッツリ肉が食いたいのに…



オレの話に、コロコロ笑いながら


「中田くんって、なんでも出来そうなのに。ちょっと意外だった!」


智哉の話をしてるから、笑ってくれるのか…

でも、お世辞でも嬉しい…



「相手が智哉だからね!

他なら負けない自信はあるんだけど」



智哉以外なら…



勝てるのに…



いや、凹む考えはやめよう…




相川さんとこんなふうに自然に話せるようになっただけで嬉しいなぁ…




オレの最終目標は、一緒に遊園地だ!