大丈夫! 自然に言えてるはず… 「ありがとう…」 顔を赤らめて、下を向いてしまった。 本当のことを言っただけなのに、照れてる。 可愛いなぁ… 時間を見ると5分前! 「遅い! 智哉にメールするわ」 ふと視線を送った離れた場所に、智哉が立っていた。 駅が出て来た人たちが次々に振り向き、 「カッコイイ!」 口々に言っているのが聞こえる。 アイツ、オレらのこと見えてないのか?