「じゃあ、園内列車に乗ろうか?
園内一周して戻ってくるんだ。
列車の中だから、寒くないし園内のクリスマスの雰囲気も座ったままで見ることができるし!」
「うん!
それに乗りたい!」
パッと顔を輝かせて、立ち上がる。
こんな無邪気なところも好きだ…
立ち上がった遊実の腕をつかみ、引っ張った。
急なことで、予想してなかったのか簡単にオレの腕の中に落ちてきた。
「えっ、翔平…?」
胸の中で驚きながら小さな声が聞こえた。
「遊実が、可愛すぎるから。
ちょっとだけ、このまま居させて…」
腕に力を込める。
腕の中で、遊実がゴソゴソしたかと思うとピョコッと後頭部が出てきた。
後ろを振り向き、見上げるようにオレを見て
「これ、やってみたかったんだよね…」
へへっと照れ笑いしかながら、前を向いた。
スッポリとオレの足の間に収まってる。
…やってみたかったって…
可愛すぎるだろ…
ギュッと抱きしめると、遊実の髪に顔を埋めた。
「愛してる…」
小さな声で呟いた言葉は、遊実には届かなかったようで
「ん? 何?
くすぐったいよ?」
ふふッと笑いながら、首をすくめる。
オレが、遊実に自信を持って言えるようになったら言うから…
今はこのまま居させて…


