遂に来た!!


クリスマスイブ!!


駅で待ち合わせだったけど、遊実の家まで迎えに行く約束をしてあった。



慌てさせるといけないから、家の前で待っていると


ガチャン!!



「ごめんね…

急いで用意したんだけど…」



出てきた遊実に、心を奪われた。




制服姿も可愛いけど、私服はさらに遊実の可愛さを引き立たせる。



学校とは、違う感じのナチュラルメイク。



髪もツヤツヤに輝き、巻かれている。





こんな可愛い子がオレの彼女なんだなぁ…





「…翔平?」





「あっ、ごめん…

遊実があまりに可愛くて、見惚れてた…」




正直に思ったことを口にした。




遊実は、驚いて顔を赤くして




「あっ、ありがとう…ございます」




カバンに視線を落としながら、オレの横に並んだ。






チュッ





頭の上にキスを落として、手を取った。




「なっ…」


「さっ、行こうぜ!」



遊実の言葉を遮って、歩き出す。




これ以上、遊実の顔を見てたらそれ以上のことしたくなるから…