その後ろ姿を見送る。
女って、怖い!
女に生まれなくて良かったぁ!!
知里を見ると
地べたに座り込んでいた。
「ありがと…
怖かったぁ…」
膝を抱えていた腕にギュッと力が入るのがわかった。
よほど、怖かったんだなぁ…
「大丈夫か?」
頭に手をおいた。
「うん…
でも、なんでこんなとこに…?」
「ジャンケンに負けて、倉庫に備品取りに来たんだよ」
オレ、勝ったほうがよかったなぁ…
まぁ、智哉にじゃんけん勝ったことないけど!
「立てるか?」
手を差し出すと、少し迷った感じがあったが手をつかんだ。
グッと引っ張って立ち上がらせた。
「ありがと。
ボール顔面にぶつけるって、さすがバスケ部だね!」
スカートをパンパンと払ってる。
「本物のバスケ部だったら、ボールでそんなことしようなんて思わないって。
オレ、助っ人なだけだから」
ケラケラ笑いながら言った。
知里が…
遊実の大切な人が、
智哉の好きな人が、
傷付かなくてよかった!


