夏の思い出


屋上まで、走ってきた。
もう圭伍は来てない。
よかったって、おもい、座ろうとしたら、

「彩花!ここにいたんだ!」

圭伍がきた。

「なんで、圭伍がいるの?」

声が震えた。

「だって、彩花に、悪い事しちゃったから…。」

圭伍は、もう一度私に言った。

「俺と一緒に花火大会行かない?」

私は笑顔で、

「うん!」

と、言った。

「さっきはごめんな。
周りの男子たちに、からかわれるのが嫌
で、嘘ついちゃったんだ…。」

「大丈夫だよ。」

圭伍は、悲しそうな声で私に、こう言った。

「俺ってさ、いつもこうなんだよね、
周りのことを気にしないで行動して
相手を傷つけて、彩花、本当にごめん」

「大丈夫だよ!
もう気にしてないし!
それより、楽しみだね!花火大会!」

「だな!」