屋上まで、走ってきた。
もう圭伍は来てない。
よかったって、おもい、座ろうとしたら、
「彩花!ここにいたんだ!」
圭伍がきた。
「なんで、圭伍がいるの?」
声が震えた。
「だって、彩花に、悪い事しちゃったから…。」
圭伍は、もう一度私に言った。
「俺と一緒に花火大会行かない?」
私は笑顔で、
「うん!」
と、言った。
「さっきはごめんな。
周りの男子たちに、からかわれるのが嫌
で、嘘ついちゃったんだ…。」
「大丈夫だよ。」
圭伍は、悲しそうな声で私に、こう言った。
「俺ってさ、いつもこうなんだよね、
周りのことを気にしないで行動して
相手を傷つけて、彩花、本当にごめん」
「大丈夫だよ!
もう気にしてないし!
それより、楽しみだね!花火大会!」
「だな!」
