ううん。
きっと最初から好きだった。
好きってわかったからこそ、そう思える。
初めて会った時からあたしは……琉衣に惹かれてたんだ。
こればっかりは自分でも止められなかった。
琉衣と一緒にいると心が温かくなる。
あー、好きだなって。
純粋にそう思える。
想うだけなら許されるよね……?
気持ちだけなら……想うだけならいいでしょ?
この気持ちは伝えないって誓うから。
バスが来て、神田君のあとに乗り込む。
高校まではバスで30分の距離。
神田君は2人掛けの席に座り、流れであたしも隣に座る。
しばらくするとバスが発車した。
「好きな奴いるならさー、今度4人で遊ぼうぜ!」
「え……?」
よ、4人って……。
神田君とアズ、あたしと……琉衣でってこと?
「ム、ムリだよー!」
「なんで?」
キョトンと目を丸める神田君。
いや……なんでって言われても。
そんな潤んだ目で見ないでー!
「誘えるような仲じゃないし……とにかく!遊ぶなら3人で遊ぼ?」
「えー!それじゃつまんねーだろ」
「つまんなくても、ムリなもんはムリだよ」
神田君って、いきなりわけのわからないことを言い始めるから困りもの。



