だって、キミが好きだから。



そう言って、コーンスープを一口飲んだ。


温かいのが喉を通ってホッコリする。



矢沢く……琉衣はやっぱりイジワルだ。


だけど、息が合うというか。


こんなに話しやすい人だなんて思わなかった。



ウワサだけで決め付けちゃダメだね。


人って、話してみないとわからないもんだ。


ひとつ勉強になった。



「菜花って何事にも一生懸命だよな。紙芝居ん時も、めちゃくちゃ必死に読んでたし」



思い出したように琉衣がクスッと笑う。


整った横顔に胸が高鳴った。



「う、うん……!一生懸命やるのって楽しいじゃん。後悔したくないから、何事も全力でやろうって決めてるんだ。それにね」



そこまで言って、大きく息を吸い込んだ。


拳をギュッと握り締める。



「そうすることで、みんなの記憶の中に楽しい思い出として残るじゃん?それが嬉しいの」



みんなにはあたしを覚えていて欲しいから。


忘れられるなんて嫌だから。


だからあたしは、前向きでいられるのかもしれない。


あー、こんな人もいたなって。


ひとりでも多くの人に覚えてて欲しいから、そのためなら頑張れる。