だって、キミが好きだから。



「どこ行くの?」



慌ててあとを追って隣に並ぶ。



「寒いから自販機で何か買って温もろうぜ」



「う、うん!確かに寒いね」



凍えるかと思ったもん。


それに、ちょっと休憩したかったからちょうど良かった。


でもまさか、矢沢君からこんな風に誘ってもらえるなんて思ってもみなかったな。



1階の廊下の隅っこの方にあった自販機を目指して歩いた。


自販機の前まで来ると、腕組みしながら真剣に頭を悩ませる。


ホットを飲む時は大抵がコーンスープだから、今日も無難にそれにしよう。



カバンから財布を取り出した時、チャリンチャリンと自動販売機に小銭を入れる音がした。


見ると、矢沢君がすでに自販機にお金を入れている。



「あ、お礼にあたしが奢るよ!矢沢君はお助けマンになってくれたんだし」



慌ててお釣りが返って来るレバーを引こうとするとーー。



「いいって。それより、北上は何飲むか決めた?」



「いやいや、よくないよ。あたしは……コーンスープにしようと思ってるけど」



「コーンスープだな、了解」



ーーピッ



えっ?