「リン君、矢沢君にめちゃくちゃ懐いてたね。子ども好きなの?」
紙芝居が終わったあと、リン君は矢沢君にベッタリで膝の上に座ったりしていた。
矢沢君は嫌そうにするどころか、おもちゃでリン君と遊んでくれて。
ホッと胸を撫で下ろしたんだ。
「子どもは苦手だけど、リンは可愛かったから」
「そうなんだ」
子どもは苦手かー。
そんな風には見えなかったけど。
でも、確かにーー。
「リン君は可愛いよねー!弟に欲しいくらい」
「だな。あいつ、何で入院してんだ?」
「病気のことは詳しく知らないの。みんな、あたしが来るのを楽しみにしてくれてるから、笑ってるところしか見たこともないよ」
きっとみんな病気と必死に闘っているんだろうけど、ツラそうな姿は見たことがない。
そんなみんなの姿を見て、あたしはいつも勇気をもらってる。
みんな頑張ってるんだから、あたしも頑張ろうって思えるの。



