だって、キミが好きだから。



安心するというか、癒されるというか。


なんでこんな気持ちになるのかはわからないけど、この指輪には不思議なパワーがあるような気がした。



「あ……あれ……?なんで?」



どうして……?


目の前がボヤけて見えるんだろう。


こんなに苦しいんだろう。


何か……何か。


とても大切なことを忘れている気がする。



頬に生温かいものが流れて、胸が苦しくて仕方ない。



なんであたし、泣いてるの?


どうして……?



拭っても拭っても、涙は一向に止まらない。



なんで……?



お父さんとお母さんが来たのは、それからすぐのことで。


あたしは慌てて涙を引っ込めた。



看護師さんもやって来て、手術の時間が来たということでストレッチャーに乗せられた。