だって、キミが好きだから。



そして、そのままスタスタと病院の中に入って行く。


オレンジ色の明るい髪が、風になびいてふわふわ揺れていた。



あたしもそろそろ行かなきゃ。



そう思って足を進める。



病院の中は暖房が効いててすごく暖かかったけど、かじかんだ顔や手が感覚を取り戻すのはまだまだ時間がかかりそう。



とりあえず2階を目指して歩いた。


広くて綺麗な病院内。


最初はどれだけ迷ったことか。


今はもう、そんなこともなくなったけど。



「あー!なのちゃんだー!」



談話コーナーに着くと、小さな女の子があたしを見てニッコリ笑う。



「ほんとだー!なのちゃんだー」



「なーちゃん!」



「みんな〜、会いたかったよ〜!」



みんなが名前を呼んでくれるのが嬉しくて、あたしは笑顔で駆け寄った。


ここは小児病棟を出てすぐのところにある談話コーナー。



小児科に入院している子どもたちや、面会に来ている家族が集う憩いの場。



「今日は何を読んでくれるのー?」



「赤ずきんちゃんがいいなー」