「雨粒が目に入るといけないから、目閉じて」
「ん」
なんの疑いもなく、琉衣はすぐに目を閉じた。
目を閉じていても琉衣の魅力は健在で、ドキドキがいつまでも鳴り止まない。
あたしはゆっくり琉衣の顔に近付いて、そっとキスをした。
柔らかい唇の感触はちゃんと心が覚えている。
懐かしくて温かい琉衣の唇。
不意に涙が溢れそうになって必死に堪えた。
ビックリして目を見開く琉衣をよそに、あたしは何度も何度もキスを繰り返した。
琉衣がしてくれたような熱いキスを思い出して、ヘタクソながらも何度も唇を押し当てる。
途中で琉衣があたしの腰に手を回して抱きついて来た。
びしょ濡れのはずなのに体はすごく熱くて、キスをすればするほど胸の奥が熱く疼いて来る。
「る、い……大好き」
どうやったらこの気持ちが全部伝わるのかな。
わからないから、あたしは唇にそれを全部ぶつけた。



