だって、キミが好きだから。



彼氏とうまくいってなかったの……?


それなのに……あたしは。


朔真君が好きなのかなんて聞いちゃったんだ。


……最低。


萌奈が苦しんでたなんて知らなかった。



「あたしに興味がないんでしょ?嫌いなら、最初からはっきりそう言ってよ!」



「ち、違うよ……!嫌いなわけない」



「じゃあなに?なんで覚えてないの?おかしくない?」



「……っ」



わからない。


なんで覚えてないんだろう。


記憶からすっぽり抜け落ちてしまっている。


いつどのタイミングでそんな話を聞いたのか、これっぽっちも思い出せない。


なんでって聞かれても、当然だけどわからなかった。


何も答えられずに、すがるように琉衣を見た。


そんなことをしたって思い出せるはずがないとわかっていながらも、もうどうすればいいのかわからない。