「何かあったのか?」
心配そうな面持ちの琉衣に、小さく首を振ることしか出来ない。
それよりも今は、中に入っていった朔真君のことが気がかりだ。
「ちょっ、なんで朔真君がいるわけ!?」
げげっ。
やっぱり!
慌てて中に入ると、萌奈はベッドの上に体を起こして目を見開いていた。
「遊びに来るって言っただろー?」
朔真君は萌奈にヘラヘラ笑って答える。
「来るなって言ったじゃん!」
「それはムリだろー。だって、俺萌奈ちゃんのことが好きだし?」
「はいはい。もう!菜花のバカ!なんで入れちゃうかな」
はぁと盛大に大きなため息を吐かれて、呆れ顔を向けられる。
「ご、ごめんね……」
なんだか謝ってばっかり。
あたし……萌奈の気持ちを考えてなかった。
ううん、考えられなかった。
情けないよ。



