「最近っていうか、2年になってからずっとだけど。忘れっぽいを通り越してるよ、それ」
「え……?」
忘れっぽいを通り越してる……?
自分ではそんなつもりは全然ない。
言われてる意味がわからなくて、ポカンとしてしまった。
「まぁ、何もないんだったらいいけど。それでも、言ったことはちゃんと覚えてて欲しいよ」
「ご、ごめんね……」
気を悪くしたのか、萌奈はプイとそっぽを向いてしまった。
ギシッとベッドのスプリングが軋む音が、やけに耳に響く。
ど、どうしよう……。
怒らせちゃった。
あたしのせいだ。
あたしの……。
「も、萌奈……本当にごめんね」
「…………」
萌奈は答えてくれなかった。
あたしのせいで気を悪くしたのは紛れもない事実だ。
萌奈の背中を見ていると、不意に涙が込み上げて申し訳なさでいっぱいになった。



