顔が熱くて手でパタパタとあおぐ。
そんなあたしの手を掴んで、琉衣は強引に引き寄せた。
「ちょ、琉衣……恥ずかしいって言ってっ」
周囲の人が見てるっていうのに、お構いなしにベタベタして来る琉衣の体が震えていることに気付いて。
その腕から逃れようとしていた体の動きがピタリと止まる。
「マジでさ……俺のことでいっぱいになれよ。他の男のことなんて考えるな。お前は俺のことだけ考えてりゃいいんだよ」
切実な琉衣の声が胸に響く。
ねぇ……キミは今どんな気持ちで言ってるの?
なんでそんなに泣きそうなの?
心が震えて言葉が出て来ない。
その言葉の裏側に『忘れて欲しくない』っていうメッセージが込められているような気がして胸が苦しかった。



