だって、キミが好きだから。



もう一度ゆっくり背伸びをして、そっと目を閉じ琉衣の唇にキスをした。


触れ合うだけの軽いキス。


だって、やっぱりあたしからなんて恥ずかしいし。



「さ、さぁ!行こっ!」



たくさんの人からの視線を感じていたたまれなくなり、すぐさま琉衣の腕を引っ張って歩いた。



「ぷっ、真っ赤だな。動揺してるってバレバレ」



「ど、動揺じゃなくて照れてるの」



「ふーん。そんなんで照れるんだ?」



「そ、そんなんでって。琉衣は照れないの……?」



「俺の場合は、照れるっつーよりも……菜花が可愛すぎてやべえって気持ちの方が強い」



うっ。


な、なにそれ。


琉衣はたまにわけがわからないよ。



「な、なに言ってんのっ。バカ」



「バカって言うな。菜花の中がどうやったら俺でいっぱいになんのかで、頭がいっぱいなんだよ」



ううっ。