琉衣に送ってもらって家に帰ると、あたしは自分の部屋に直行した。
触れた唇がまだ熱くて、さっきのキスの感触が残っている。
思い出すだけで、顔から火が出そうなくらい恥ずかしい。
顔だって……真っ赤だったはずで。
琉衣に見られたんだと思うと、何とも言えない気持ちが込み上げて来た。
『大事にするから』
そう言ってくれたことを忘れたくない。
琉衣の優しい唇の温もりを、いつまでも忘れたくない。
ずっとずっと、記憶の中に留めておきたい。
だからあたしは、今日も日記に書き残す。
琉衣の唇の感触を忘れない内に、日記帳を開いて細かく書いた。



