ドキンドキンと鼓動が大きく鳴っている。
琉衣の整った顔がゆっくり近付いて来て、あたしは思わず視線をさまよわせた。
ううっ。
恥ずかしすぎて、琉衣の顔を直視出来ないよ。
カッコ良すぎるんだもん。
「ちゃんと目ぇ見ろよ」
「だ、だって……恥ずかしいよ」
「ちゃんと見て、覚えてて?俺とのキスを」
「……んっ」
一瞬にして琉衣に唇を奪われた。
切なげな声に涙が溢れそうになったけど、温かくて優しい口付けに胸の奥がキュンと疼く。
オレンジ色の髪が視界の端でゆらゆら揺れて、この光景を目にしっかりと焼き付けた。
ゆっくり離れた唇は、いつまでもジンジン熱くて。
「ははっ、真っ赤だな」
「だ、だって……ファースト、キスだから」
おでこを合わせたまま見下ろして来る視線にさえ、ドキドキする。
「は?え、マジ?今まで誰ともしたことねーの?」
「う、うんっ……付き合ったのは琉衣が初めてだし」
恋愛経験の少ないこんなあたしを、琉衣はどう思う?
嫌かな?
「やべ、すっげー嬉しい。大事にするから」
琉衣はそう言って、もう一度あたしの唇にキスをした。



