だって、キミが好きだから。



あたしといると、琉衣はいつもそんな風に笑ってばっかりだ。


寂しそうに……悲しそうに笑う。


あたしの、あたしのせいでっ。


拳をグッと握り締めた。



「菜花が謝る必要ねーだろ?悪いことしてねーじゃん」



「でも……」



「いいから、謝るなって。それに菜花のせいじゃねーし」



「う……うん。じゃあ、どうやったら元気になる?」



琉衣の手を握って、うつむき気味の顔を下から覗き込んだ。


するとキリッとした瞳と目が合って。


真剣な表情にドキッとする。



「キスしていい?」



「えっ……!?」



キキキキ……キス!?



「菜花とキスしたい」



熱のこもった瞳があたしを捉える。


手をギュッと握り返されて、そのまま強く引き寄せられた。


ビックリして、手に持っていたジュースの空のカップが床に転がった。


そんなことはすぐにどうでも良くなって、目の前の琉衣に意識が集中する。



「いい?」



力強い瞳に抵抗することが出来なくて、思わず小さく頷いた。