だって、キミが好きだから。



紙芝居は大成功で終わり、子どもたちとはしばらく遊んでからお別れした。


中でも、ユキちゃんとリン君っていう子がすごく懐いてくれて印象に残っている。


可愛かったなー、2人とも。


折り紙や塗り絵をしてたくさん遊んだけど、また一緒に遊びたい。


また会えるかな?



1階の自販機でジュースを買って近くの椅子に並んで座り、一息つく。


そして、あたしは琉衣をじとっと睨んだ。



「でもさ、あたしがイジワル魔女の役っておかしくない?普通は白雪姫でしょ。なんで琉衣がヒロインを持ってくかな」



「いいだろ。俺の小さな仕返しだ」



「え?仕返し?」



なにそれ。


あたし、何かしたっけ?



疑問に思って首を傾げると、琉衣は寂しそうにフッと笑った。


その笑顔に何も言えなくなって、途端に胸が締め付けられる。


そんな顔は見たくないよ。


お願いだから……笑って?


琉衣。



「琉衣……ごめんね」



あたしのせいだよね……?


きっと、あたしが琉衣にそんな顔をさせてるんだ。


わからないけど直感でそう思った。


琉衣の手の上に自分の手を重ねる。


そして強くギュッと握った。