目が合うと、琉衣はいつも優しく笑ってくれる。
その笑顔が大好きで、心が温かい気持ちで満たされる。
あたしはそっと琉衣の手を取ってギュッと握った。
すると、琉衣は小さくクスッと笑って握り返してくれる。
この瞬間が大好き。
「今日はどこ行くの?」
「ん?今日は紙芝居を読む日だからな」
「紙芝居?琉衣が?あはっ、なにそれ」
琉衣が紙芝居なんて読むのかと思ったら、おかしくて笑いが込み上げた。
全然似合わないんだけどー!
「笑うな、バカ。行くぞ」
頭をコツンと小突かれ、手を引っ張られた。
自分から握っておいてあれだけど、琉衣の力強い手に鼓動がドキンと高鳴る。
琉衣は涼しげな顔で、何事もないようにあたしを病院の中に引き入れた。
病院の正面玄関を抜けると、階段を上がって2階に連れて行かれる。
紙芝居って本当かな?
いったい、誰に読むっていうんだろう。



