だって、キミが好きだから。



肘掛けの上に置かれている琉衣の大きな手。


繋ぎたいな……なんて。


ダメかな?


いいよね……?


恥ずかしいけど……恥ずかしいけどっ。



恐る恐る琉衣の手に自分の手を重ねる。


すると、ビックリしたように指がピクッと動いた。


だけど、すぐに指を絡め取られてギュッと握られる。


やっぱり好きだな、この瞬間。



「琉衣の手……やっぱりあったかい」



「菜花はやっぱりほっそいな」



「えー、そんなことないってば」



「いや、細すぎ。俺としては、もう少し抱き心地が良い方が」



「だ、抱き心地って……!バカッ」



「冗談だろ?本気にすんなよ。俺はどんな菜花でも好きだから」



うっ。


赤くなった顔を隠すのに、この暗さはちょうど良い。


繋がった手をギュッっとすると、ギュッって返してくれる。


ねぇ琉衣……あたし、幸せだよ。



映画が始まると、あたしは手を繋いでいるのも忘れて夢中になって観てしまった。



キスシーンとか、抱き合うシーンとか……。


考えてたけど、ここまで濃厚だとはっ。



ううっ。


は、恥ずかしすぎるよ。