だって、キミが好きだから。



お、お姉ちゃん……?


笑う場面じゃないからね?


あたしは深刻に悩んでるんだよ?


この涙目を見てよ!


しかも、ズルいってなに?


思わずポカンとしちゃったじゃん。



「菜花はさー、いちいちマジメに考えすぎなの!」



「そ、そんなことないよ。お姉ちゃんが軽すぎるだけだって」



「そんなことあるよ!いーい?」



お姉ちゃんはピシャリと言い切り、あたしの肩をグッと掴んだ。



「好きなら迷わずに行けばいいの!両想いなんでしょ?何を迷う必要があるわけ?意味わかんなーい」



「だ、だって……!あたしは病気なんだよ?いつ記憶を失くしちゃうかもわからないのに」



お姉ちゃんは……人事だからそんな風に言えるんだ。


あたしの気持ちなんて……誰にもわからないよ。



「あたしは……恋なんてしちゃダメなんだよ」



「そんなこと誰が決めたの?」



キョトンとしながらお姉ちゃんが言う。



「菜花が勝手に決め付けてるだけなんじゃないの?」