カッコ良い……。
琉衣を見ると、やっぱりドキドキが止まらなくなる。
ドギマギして落ち着かない。
好きだよって、心が叫んでいる。
ホントは今日だって……。
いや、ダメダメ。
考えないって決めたじゃん。
頬が熱くなったのを感じて、思わず視線をキョロキョロさせてしまう。
それでも、はっきりと端っこの方に映っている整った顔。
「あ……お、おはよう」
「おー。ん」
「え?」
差し出された琉衣の手を見て首を傾げる。
なにこの手。
「チョコくれ」
「え?」
チョコ……?
もしかして……バレンタインの?
「本命チョコ以外受け付けねーから」
それと一緒にグサリと突き刺さる視線。
廊下にいた女子が冷ややかな目であたしを見ている……ような気がする。
見上げた琉衣の顔は真っ赤で、鼓動がドキンと音を立てた。



