だって、キミが好きだから。



キミの照れた顔。


笑った顔。


怒った顔。


全部全部……覚えておきたいよ。



そう願うことは、許されないコトですか?



あたしは怖いんだ。


あたしがあたしじゃなくなること。


あたしでいられなくなることが。


怖くてたまらない。



「琉衣……こっち向いてよ」



「はぁ?ムリだろ」



「……なんで?」



「なんでって……ったく、お前はよー」



大きなため息を吐くと、琉衣は観念したようにこっちを向いた。


だけど、その顔は真っ赤なまま。



「昨日言ったよな?マジでお前が好きだって。んな目で見られたら、恥ずかしくてたまんねーんだよ」



「えっ?は、恥ずかしい……?」



そんな目って……どんな目?


別に普通に見てただけなのに。



「こっち向いてとか言うなって。理性保つのにやべえから」



「えっ?」



り、理性を保つ?


ボンッと顔に火がついたみたいに熱くなる。