ーードキン
心臓が大きな音を立てる。
琉衣は目を見開いてビックリしていた。
「な、なんだよ?そんな目であんま見んなって」
琉衣はパッとあからさまに顔を背けて、スネたように唇を尖らせる。
その顔は真っ赤だった。
「ご、ごめん……っ」
ドキドキうるさい鼓動。
握った手に意識が集中する。
琉衣の照れたような横顔を目に焼き付ける。
忘れたくない。
覚えておきたいから。
しっかり見て、覚えておかなきゃ。
そらしちゃいけない。
でも……それでも忘れちゃったら?
怖いよ。
喉の奥が熱くなって、涙が溢れそうになった。
忘れたくない。
ずっと覚えておきたいよ。



