キョロキョロ見回したけど、萌奈の姿はここにはない。
先生もいないみたいだった。
「教室で授業受けてる。次昼休みだから、そん時にまた来るって」
えっ!?
次昼休み?
「そんなに寝ちゃってたの?」
もうお昼前!?
うそっ、信じられない。
慌てて起き上がろうとすると琉衣に阻止された。
「もう少し寝てろって。急に動いたらまた倒れるぞ」
「う、うん……っ。でも、そんなに長い時間寝てたなんて」
未だに信じられないよ。
「る、琉衣はどうしてここに?」
授業受けなくていいの?
「保健の鈴木が今は会議でいねーから、こっそり忍び込んだんだ」
イタズラッ子のようにニカッと笑う琉衣。
整った笑顔に胸が熱くなる。



