少し考えたカグヤは,レオンからおぼんを取った。

「あたし,レオンが作った料理しか,食べれそうにないわ!
でも,あの料理を返すのは,作ってくれた人に申し訳ないから,レオンが食べて?」

「俺がですか?」

自分を指差し,高い声で言うレオン。

「一緒に食べましょ?
あ!もしかして,レオンの分ある?」

慌ててそう聞くカグヤに,首を振る。

「俺の分はないですよ。
いいんですか?
ご一緒しても…」

レオンの問いに,カグヤは笑顔で頷いた。

「んじゃぁ…失礼します…」

「それにしても,この国の人は,不思議な料理を食べるのね?」

クスクス笑うカグヤにレオンは頭を掻いた。

「日本の人からしたら,全てが不思議ですよね?
ほら,あなたがここに来た時のピッグバードとかも」

イスに座った2人は,手を合わせた。

「「いただきます♪」」