「えぇ…。分かっているわ」

クローンは,眉間に皺を寄せた。

「何を考えている?」

ニコッと笑ったカグヤは,腰に手を当て,こう言った。

「相手の国の偉い人と,お話しするのよ!」

カグヤの言葉に,レオンとラビー以外は目を見開く。
レオンは,肩を揺らして笑っていて,ラビーはニコニコしている。

「何か文句でも?」

腰に当てた腕を組み,目を細めた。

「詳しく聞かせてくれないかしら?
カグヤチャンの作戦を♪」

ニコニコしていたラビーが,口を開く。

「はい♪
えっとですね…
あたしと,この中の1人が,一緒に相手の国へ行きます。
それで,偉い人と話し,戦争をしなくてもよいかと交渉します。
上手く行く事が前提です。
でも,上手く行かなかった場合は…
あたしも諦めて…戦います…」