お姫様はメイド服!?

そう口早に指示すると,カグヤを抱き抱え,城の中に入った。

レオンがカグヤを抱き抱えた瞬間,カグヤの体が熱い事に気付いた。

俺はバカだ…

レオンは,廊下を走りながら,自分のした事に後悔した。

姫が来て,すぐに止めればよかったんだ…
なのに俺は…

「失礼します…」

カグヤの部屋に入り,カグヤをベッドに寝かせた。

使用人は,まだ来ないのか…

レオンは,ギュッと拳を握った。

「父さん…」

カグヤが,ボソッと呟く。

「母さんと喧嘩…しないで…」

レオンは,カグヤの手を握った。
カグヤの目から,涙が落ちる。

「姫…すみませんでした…」

トントン

「失礼します…あの…」

やっときた使用人に,急いで氷と水を持って来いと伝えた。

レオンは,カグヤの頬を流れた涙を,優しく拭う。

「俺は…お世話係失格ですね…」