歓迎式も終わり,風呂に入り終わったカグヤ。

自分の部屋のベッドで,のんびりしていた。

キィ…パタン…


「え…?」

ドアが開き,閉まる音がして,ドアを見た。

誰もいない。

カグヤは,辺りを見渡して,ベッドから降りた。

「誰かいるの?」

カサカサカサ…

「ヒッ…」

何かが歩く音がして,足が止まる。

「レオン…」

さっきのレオンの言葉を思い出す。

『俺が一番部屋が近いから』

カグヤは,ドアまで走ると,部屋を飛び出した。

レオンの部屋まで走った。

「レオン!レオン!」

部屋のドアを叩く。

「どうしました?」

ドアが開き,レオンが顔をのぞかせた。
カグヤは,レオンの顔を見て安心した自分に気付いた。