大きい扉を開けると,ガヤガヤと騒がしい音が耳に入った。

「あ!姫さんやっときたぁ!」

「カグヤ姫チャーン!」

ランシャーとラビーが,カグヤに手を振った。

「あれ??席,代わってませんか?」

レオンが,言う。

「私もランシャーも,カグヤ姫チャンとお話ししたかったから,ドランに代わってもらったの♪」

「そうなんですか!
でわ,また後で…」

カグヤは,レオンがいない寂しさを感じながら,席に着いた。

「姫は,日本国から来たのよね?
日本国はどんな所なの?」

ラビーが首を傾げながら言った。

「とてもいい所ですよ♪」

「カグヤ姫チャンは,その国好き?」

「はい♪すごく好きです!」

その時,遠くに座っているレオンと目が合った。

「じゃー,この国も好きになってね♪」

「はい♪」

カグヤは,笑顔をレオンに向けた。
レオンもカグヤに笑顔を向ける。

その2人の行動を見ている者がいた事を,2人は知らない。