「で,この隣りがトイレです。」

「結構すぐ終わったね!道案内!
早く戻んなきゃ!」

カグヤは,そう言って,今来た道を戻ろうとした。

「姫,あと一か所!」

「へ??」

「あと一か所残ってます。」

レオンは,そう言って歩き出す。
カグヤは,その後を追った。

「ここです。」

着いた場所は,一つのドアの前。

「ここは何の部屋??」

カグヤの問いに,レオンは笑顔で答えた。

「俺の部屋です。」

「レオンの部屋??」

「はい。俺とドランが,姫のお世話係なので,一応教えておこうと思って。
それに,姫の部屋から一番近い部屋が俺なんで。」

「そーなんだぁ。」

だから,来た時から一緒にいたのは,レオンかドランだったんだ。

「さ,戻りますか。
詳しくは,また明日。」

「はーい!」