「レオン!バーレの部屋に行って!
あと,バーレはバットの神獣で…」

「バット?」

バットはボールを打つ道具だ。

「ルウってお爺さんが,オールって神獣だって!」

オールとは,全てという意味。

「カグヤチャン?バッドとオウルの間違いじゃない?」

ラビーの問いに,首を傾げた。

「まぁ,バーレの部屋ですよね?」

「うん!!」

「何で知ってるの?」

「えっと…」

何て説明したらいいか分からず,頭を掻いた。

「召喚主どうしは,心が通じるそうで,ここには,小さい女の子の召喚主が捕まってるんです!」

カグヤの言葉に,考えるポーズを作るラビー。

「心の準備は?」

バーレの部屋が近付いてきて,レオンがそう聞いた。

「大丈夫!」

「大丈夫よ♪」

3人(1人と2匹)は,壊れている扉から,堂々と部屋に入った。