「ラビーさん,ごめんなさい…。
行ってもいいですか?」

ラビーに許可を取ろうと,カグヤはしゃがみ込んだ。

「あたしも行くわ。
その,助けなきゃいけない子ってのが気になるしね。」

ちっちゃいラビーは,ピョンとレオンに乗っかった。
カグヤもレオンに乗る。

「よし!レオン,出パーツ!!!!」

カグヤの合図で,レオンは城の中へと入っていった。

ねぇ,あなたはどこにいるの?

あの女の子が言っていた,召喚主は心が通じるという事を思い出し,心の中で問い掛けた。

─バーレの部屋にいるわ…バーレも一緒。
ごめんなさい…私,バーレを神獣にしてしまった…
あと,ルウも…

ルウって,あのお爺さん?

─そう。
バーレがバッドの神獣で,ルウがオウルの神獣。
レオンにそう伝えて!

わかった!今すぐ助けに行くから!