剣が鎧にぶつかる音が,空に響く。
レオン達は,ドンドン倒して行くのに,悲鳴が一つも聞えない。
しかも,数が一向に減らない。

「もしかして,ボスを倒さなきゃダメって奴ですか?」

カグヤは,ラビーに聞いた。

「そうみたいね…」

ラビーは,何かを考えているように顔を曇らせる。

「レオーン!!!!ラスボス倒さなきゃダメみたーい!」

レオンに向かって,カグヤはそう叫んだ。

「マジですかー?」

レオンは,余裕ぶっこいていた。
たくさんの兵隊を飛び越えると,シュタッとカグヤの前に立った。

「バーレはどこにいるんですか?」

そう聞くレオンに,首を傾げるカグヤ。

「中じゃないかしら?」

代わりにラビーが答えた。

「レオン,あたしも連れてって!
助けなきゃいけない子がいるの!」

カグヤは,城の中に入ろうとしているレオンを呼び止めた。