─あたしは,この国にいる召喚主。
バーレに閉じ込められてるの。

召喚主?

─そう。同じ召喚主なら,心が通じるの。
だから,あなたに助けてほしい。
この国の人達を…

「あたしなら…できる…」

そう顔を上げると,ニコッと笑った。

「助けましょう!この国の人達を!」

カグヤの言葉に,皆頷いた。

「それじゃ,カグヤチャン!
あたしを神獣に!」

「はい!

聖獸の王…ラビー・トラッケインを…
解き放つ!!!!」

赤い光に包まれたラビーは,小さい赤い色の可愛いラビットに変身した。

「うさぎだぁ♪」

カグヤの言葉に,ラビーはニコッと笑った。

「さ,向こうも準備ができたみたいですよ」

レオンが,そう言い,カグヤは城の周りを見渡した。

「すごい…」

たくさんの鎧が,太陽の光に反射して光っている。

「さっきの10倍はありますね」

「余裕だな♪」

皆,楽しそうな顔をしている。

「私達は,ここで見守ってましょうか。
あ,カグヤチャンは私を守ってね♪」

「はい!」

レオンとランシャーとドラン,クローンにコンドラは,たくさんの兵隊の中へ飛び込んだ。
カグヤは,それを見て,手に力を入れた。