「姫,リボンが曲がってます」

そう言って,カグヤのドレスのリボンを結び直すレオン。

「ありがと…」

特訓も終わり,ドレスに戻ったカグヤは,運命の日を迎えようとしていた。

「はい,マントを羽織ってください」

レオンは,カグヤに赤い色のマントを渡した。

「メイド服にマントって…」

似合わない…

「カグヤ様,レオン?準備はいいですか?」

2人の元にドランが来た。
何かを持っている。

「カグヤ様,レオン。これは,私からの御守りです。」

2人は,ドランから御守りを受け取ると,寒気がしたような気がした。

「私の愛と,ゲルニカの骨が入っておりますから,きっと,上手くいきますよ」

ニッコリ笑うドランと裏腹に,2人は吐き気がしてきた。