「エホンッ…えーっと,汝らは,力を手にしても,我の命を聞き,我と共に戦うと誓うか…」

カグヤの読み方は,棒読み調だったので,最後の?が付いていない。

「誓います。」

それでも,慣れている6人は,答える事ができた。

「でわ,これを契約の言葉とする。」

カグヤは,言い終わった後,続きがどこにも無い事を確認すると,箱の鍵穴に手を翳した。

金色に光る箱。
カチャンという音と共に,光は消えた。

「ふーーー…」

カグヤは,息を吐きながら,ペタンとその場に座った。

「姫,お疲れ様です。」

そう,手を差し出したレオン。

「ありがとう…」

カグヤは,レオンの手に掴まろうと手を伸ばす。が,

「それにしても,姫は漢字が苦手なんですね」

と笑うレオンに,伸ばしかけた手は止まる。