落ちてきた天使

“絶対”なんて信じてなかった。


“幸せ”なんて無縁だと思ってた。


“愛”なんて望んじゃいけないんだと諦めてた。


皐月と出逢うまでは。だけど。



皐月と出逢って、
皐月に恋をして、
抱えきれないぐらい沢山の愛を貰って、


“絶対”も“幸せ”も“愛”も。

信じて、諦めないで。

この手に掴む道を選んだ。



もう逃げない。

この先、まだまだ色んなことがあると思う。


だけど、皐月と一緒に乗り越えていきたい。



悲しい事も、苦しい事も、辛い事も。

楽しい事も、嬉しい事も、幸せな事も。


全部、皐月と一緒に。








「松永さん!松永彩さん!」



診察室から看護師が出てきて私の名前を呼ぶ。



「はーい!あっ…!ちょっと愛ちゃん!待って」



繋いだ手を離し、ちょこまか走り回る愛花を追いかけようとすると。



「愛花、病院では走り回ったら駄目だぞ」



大きな手が小さな身体を抱き上げた。



「愛花は私が見てるから、行ってきなさい」

「ありがとうございます、お義父さん」



お義父さんに抱っこされると、にこにこ笑顔で「ママいってらっしゃい」と手を振る愛娘。

少し寂しがってほしいと思いながらも、お義父さんが孫娘を可愛がってくれてる光景を微笑ましく思った。