落ちてきた天使

「そうだな。俺も出来る限り協力する」



青空に浮かぶ太陽のように嬉しそうに笑う皐月を見て、嘘をついた罪悪感で胸が痛む。


でも、やっぱり頼りっぱなしは嫌。

罪悪感を頭の中で必死に打ち消して、私も皐月に笑顔を返した。




そして、バザー当日。
今日も凄くいい天気だ。空は雲ひとつない。

子供達と画用紙で作った色とりどりの沢山の旗が真っ青な空に映え、今流行りのJ-POPの曲が気分を最高潮に乗せてくれる。



「ありがとうございました!熱いので気を付けてお召し上がり下さい」



私が本部の隣りのブースで豚汁やカレーを販売しながら案内放送など施設長の手伝いをしていると、会場の見回り係の洋平が汗だくになりながら戻って来た。



「あっちー」

「お疲れ。これ、飲んだ方がいいよ」



今日は気温が高い。
各ブースはテントを張ってるけど、見回り係の洋平は常に炎天下。

水分、塩分を摂らないと熱中症になってしまう。

私はキンキンに冷えたスポーツドリンクを渡すと、洋平はそれを一気に半分以上飲み干した。



「そういや、皐月兄ちゃんは?」

「なんか急な仕事が入ったみたい。お昼前には来れるって言ってたからもう少しで来ると思うんだけど」

「ふーん。休みなのに大変だな」



そうなのだ。皐月はかなり忙しい。

あの花火大会までは定時に帰ってきて夕飯を作ってくれたり、休みの日は必ず家にいた。
だから、仕事大丈夫なのかなとか、あんまり忙しい仕事じゃないのかもとか、そんな風に思っていたけど。

花火大会の後ぐらいから帰りが少し遅くなったり、こうして休みの日もたまに仕事に行くようになった。家にいてもパソコンや資料を開いて仕事をしてる時間も多い。

そういえば、今思うと花火大会の日も仕事に行ってたな。

この時期は単に繁忙期なだけなのか、それとも部署異動があったのか他の理由なのか。