落ちてきた天使

「言っとくが、起源は中国でもラーメンはれっきとした日本料理だ」

「え?そうなの?」



ラーメンっててっきり中華料理だと思ってたけど違うの?起源は中国なのに日本料理ってどういうこと?


思わず変な声が出て、ハッと口を両手で塞ぐ。


って!今はラーメンがどこの料理とか、そんなことどうでも良くて!


目の前の敵をどうかわすか、それのみ!


さっき縮んだ強気な心をもう一度奮起させそうと、皐月をキッと見つめる。


だけど、皐月には全くダメージなし。
ふっと鼻で笑うと、高圧的に言った。



「他に何か言い訳があるなら聞くが?」



ゔ…悔しい……何も言い返せない……
自分の無知さを知って呆れる。


でも、だからって、何よ!その得意げな顔!


そもそも私が嘘つく羽目になったのは、皐月が洋平の名前出すと敏感に反応するからじゃない。


そんなこと言ったらもっと怒りを買うことになりそうだから言わないけど。



今日は良くも悪くも洋平が風邪で休み。
助けを求める人がいない。


絶望的だ。
皐月との距離が縮まる度に鼓動が速くなる。


どう切り抜ければいいのか無い頭で必死に考えていると、私の目の前で足を止めた皐月が先に口を開いた。



「ったく、お前は本当世話を焼かせる」

「なっ‼︎私がいつーーーーっえ……?」



皐月の世話が焼ける発言にカッとなった直後、私はその逞しい腕の中にすっぽりと抱き締められていた。