「そんで今は寂しそうな顔してる」
「ーーっ、寂しそうな顔なんて」
中垣さんの言う事が図星過ぎて、咄嗟に出た言葉を飲み込んだ。
本当はドアが開く音が聞こえた時、皐月が追い掛けて来てくれたのかもってドキッとした。
でも、出て来たのは皐月じゃなく中垣さんで。
なんだ……皐月じゃないのか。
なんで皐月じゃないのよ……って、凄くショックで泣きたくなった。
私、慢心してたのかな。
皐月は絶対私を追い掛けて来てくれるって。
皐月は言うほど私のことなんて想ってないのかもしれない……
中垣さんは「やれやれ、世話が焼ける二人」と半笑いすると、私を穏やかな目で見据えた。
「皐月のこと許してやって。あいつ素直じゃないだけで、本当は凄く彩ちゃんのこと大切に思ってるから」
「本当にそうなんでしょうか……」
大切に思うなら、どうしてここに皐月はいないの?
私のこと心配じゃないからでしょう?
胸が痛い。
皐月のことを考えると、胸の奥が詰まって涙が出そうになる。
「彩ちゃんは皐月のこと好きなんだね」
「違います!」
「じゃあなんでそんな泣きそうなの?」
「ーーーっっ!」
好きじゃない、なんて嘘でも言えなかった。
胸を焦がすこの気持ちが何なのか、経験のない私でも知ってる。
でも、私はもう二度と大切なものは作らないって決めたんだから。
この気持ちに名前をつけちゃいけないの。
「ーーっ、寂しそうな顔なんて」
中垣さんの言う事が図星過ぎて、咄嗟に出た言葉を飲み込んだ。
本当はドアが開く音が聞こえた時、皐月が追い掛けて来てくれたのかもってドキッとした。
でも、出て来たのは皐月じゃなく中垣さんで。
なんだ……皐月じゃないのか。
なんで皐月じゃないのよ……って、凄くショックで泣きたくなった。
私、慢心してたのかな。
皐月は絶対私を追い掛けて来てくれるって。
皐月は言うほど私のことなんて想ってないのかもしれない……
中垣さんは「やれやれ、世話が焼ける二人」と半笑いすると、私を穏やかな目で見据えた。
「皐月のこと許してやって。あいつ素直じゃないだけで、本当は凄く彩ちゃんのこと大切に思ってるから」
「本当にそうなんでしょうか……」
大切に思うなら、どうしてここに皐月はいないの?
私のこと心配じゃないからでしょう?
胸が痛い。
皐月のことを考えると、胸の奥が詰まって涙が出そうになる。
「彩ちゃんは皐月のこと好きなんだね」
「違います!」
「じゃあなんでそんな泣きそうなの?」
「ーーーっっ!」
好きじゃない、なんて嘘でも言えなかった。
胸を焦がすこの気持ちが何なのか、経験のない私でも知ってる。
でも、私はもう二度と大切なものは作らないって決めたんだから。
この気持ちに名前をつけちゃいけないの。

