「……ぃッ……おい」
ん……声が聞こえる……
誰?
「おい、アホ」
ッ?!アホ……?!
そう呼ぶのってッ!!!!
バッと起き上がった
「あほルークぅー!!」と言おうとした
けど……ルークはあたしの目の前にいたみたいで……
ゴン!
おでことおでこがぶつかってしまった。
「いったぁ!!」
「いっ……チッ」
なに?!舌打ち?!
こっちも痛かったんだからね!
「?!なんでここにいるのよ!」
「はぁ?!運んできてやったんだよ」
運ぶ……?
あ、……あたし
「眠ちゃったやつか……」
「お前重いな、瞬間移動するのに大変だったわ」
は?
瞬間移動するのに重さなんて関係ないでしょ!
触ればいい話じゃない!!
「って、瞬間移動の話してもお前にはわからんか」
そう言って
おでこを触った
「いってぇな……石頭」
「……こぉのぉやぁろぉー!!」
「フッ、お前が俺に勝てるわけがないだろう」
ニヤニヤしているルークにあたしは腹を立てて、
叩こうとした……
けど……