突発性恋患い

転校生、改め誠が、私の隣の空席に近付いて来る。
その双眸に見とれない内に、さっさと目を逸らそう。

「良いなぁ、織生。」
「そ~だよなぁ。」

皆、何でそう思うんだろう。でも、良いかもしれない。
私は何を考えているんだろう。
私、無気力少女だよね……?

「どうも。」

ポーカーフェイス、私はポーカーフェイスだ…無気力だ……。素っ気なく、落ち着いて…。
……私、本当に無気力だっけか。

「ど~も。朝の…織生さん、で合ってる?」

誠君が声を掛けてくれた、それだけのはずなのに。
私の鼓動がどんどん早くなる。
何なの、これ…

「合ってるわ、宜しく。」

声、震えて無いかな。