「せ、せ、せ、せんせぃ?」

私の眼中にいるのは…

ずっと片思いしている
文弥(ふみや)先生だった。

「おー‼︎ おはよー、咲原‼︎」

先生のポジティブさは
いつでもどんな時でも変わらなくて。

私はそんな先生に一目惚れして
中1の時から片思いしている。

「お、おはよー‼︎
先生は相変わらず元気だね」

そんなひとことに
先生は私の頭を撫でた////

「ちょっと、何すんの‼︎
先生にさわられたら汚れちゃうわ‼︎」

そんなこと本心の欠片も
思ってないことだけど、
気持ちを隠すには嘘をつくしかない。

「相変わらずそっけないなー、咲原は。
いいから早く教室いけー
遅れてもしらないからなー?」

また笑顔で返事をした。

どうして傷つくことを言われても
先生は笑っていられるのだろうか。

私にはそれがわからなかった。